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2011年3月4日

川口健太の子どもの記録と自分の成長の証

モレスキンのウッドストック限定版ルールドを、2009年12月26日から2010年11月16日まで使っていた川口健太さんのモレスキンの物語を、今日はノーカットでご紹介したいと思います。川口さんがこの1冊を読み返してみると、川口さんの娘さんの記録(生まれて半年〜1才半まで)が浮かび上がってきたそうです。子育てに奮闘する”お父さん”には特に共感できるのではないでしょうか・・・

「私が2010年に使っていたのは、ウッドストック限定版のルールドノートです。赤いカバーにギターと鳩のイラストの入った、とても素敵なノート。一目見て気に入り、欲しがっていたら、妻が一昨年のクリスマスにプレゼントしてくれました。早速12/26から使い始めて、最後のページの記録が11/16。ほとんど去年1年間の記録が詰まっていることになります。私は毎日このノートを持ち歩いて、その日あったことや、それについて自分で考えたことを書き留めていました。

今回改めて読み返していて、気がついたことがあります。私には1歳8ヶ月になる一人娘がいるのですが、このノートは図らずも、娘の貴重な成長の過程を捉えていました。私は特に成長の記録というものは付けていませんが、自分が感じたこと、考えたことを通して、それがしっかりと残されていたのです。

最初のページでは生後半年だった娘が、ノートが終わるころには1歳半になっています。ご存知の方も多いかと思いますが、この時期、子どもは大きく変貌します。転がったまま寝返りもうてなかったのが、不安定ながらも走り回るようになります。動物の鳴き声のように意味のない声を発していたのが、単語を使って意思の疎通ができるようになります。日に何度も母乳を飲んでいたのが、親と同じ食卓に座るようになります。そんな貴重な時期の記録を残すことができていたのが、今になって読み返してとてもうれしいのです。

例えばある日の記録。『仕事から帰ったら娘は食事中で、顔を見せた途端にパーっと笑顔が広がった。聞くと、日中に自力で寝返りができたとのこと。すごくうれしくて、頭をなでて褒めてあげた』。よく「子どもの顔を見ると疲れが吹っ飛ぶ」というのを耳にしますが、それを身をもって実感した瞬間でした。いつまでも忘れたくない、幸せな記憶です。

もちろん、楽しいことばかりではありません。反省したこと、つらい思いをしたことも、ノートにはしっかりと書き留められています。『今晩こそ、娘が泣いたら起きて授乳に付き合おうと心に決めていたのに、目が覚めると朝だった』。まだ妻が毎晩授乳をしていた当時、娘が泣いても全く気がつかず寝ている自分に対する、ちょっとした反省です。

とっくに乳離れをしてご飯をもりもり食べている今となっては、母乳を飲んでいたのは遠い昔のような気がして、懐かしい気持ちになります。こんなこともノートに残しておいてよかったと、今にして思います。そしてまたある日の記録では、苦しい思いがつづられています。『蕎麦屋に入ったら、娘の機嫌が悪くてどんどん声が大きくなり、逃げるように店を出た。人生は苦しいものだ』。今にしてみれば「人生は苦しい」なんて大げさなようですが、その時は本当にそう思ったのです。

そんな楽しいことやつらいことを経験しながら子育てをしていた僕は、ある日とても大事なことに気がつきました。その日の記録は、僕の濃密な2010年を刻み込んだノートの中でも、一際輝いて見えました。それは娘のことでとてもつらい思いをした日に書かれたものです。僕は娘が生まれる前、何の苦労もなく、週末ごとに妻と一緒に自由に遊びに出掛けられたときのことを思い出していました。そのとき突然、その考えに至ったのです。

ノートにはこう書かれています。『・・・子どもができて苦しい思いをするようになったと考えていた。でも、それは違うことに気がついた。今までは楽しいことばかり追い求めて、苦しいことを避けてきた。それが、年齢と経験を重ね、苦しいことから逃げなくても、なんとか受け止めて処理できるようになったのだ。それだけ魅力的な人間に近付いていく。これまでは、そうしたチャンスからも逃げていたのだ』。もちろん、それだけで子育てが楽になるような魔法のアイデアではありません。それでも、「子どもができて大変になった」という後ろ向きの気持ちから、自分の成長の証として喜ぶ気持ちに切り替えることのできた、意義深い日の記録です。

最近の娘はまねっこが得意。僕がモレスキンのノートに書いていると寄ってきて、パラパラとページをめくり、芯の出ていないシャープペンで一生懸命何かを書き込んでいるふりをします。裏表紙に付いたゴムバンドがどうしても気になるらしく、口でくわえたり引っ張ったり。数年後にこのノートを読み返したとき、びろびろに伸びたゴムバンドは、写真以上に当時の記憶を呼び起してくれることでしょう。」

*1冊を使い終えた時に一番よく見えてくるのは、もしかしたら自分自身のことなのかもしれませんね・・・!仕事に子育てに奮闘するお父さん、頑張って!

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