宮良当明のフルーツシールとマーティンの物語
アーガイルストリートティールームデザインの宮良さんのブログで、フルーツシール蒐集を手伝ってくれているというマーティンさんのことを知りました。宮良さん、マーティンさんというのはお友達ですか?一緒にフルーツシールの蒐集をしているのですか?
「ドイツ人のマーティンは、友人です。数年前にぼくがベルリンを訪れた際、彼が住む旧東ベルリンのアパートの一部屋を、長らくシェアさせてもらっていました。その時、その年のフルーツシールカレンダーをプレゼントしたのですが、それをとても気にいったようで、額に入れアパートのあちこちにキレイに飾ってくれていました。以来、新しい年には、彼に新作フルーツシールカレンダーを送っています。その代わりなんでしょうか、彼は、彼が食べた果物のシールを丁寧に剥がして、透明PPや台紙に貼って、季節ごとにまとめて送ってくれます。そういう訳で、彼が集めてくれたベルリン採れのシールが、カレンダーに使われていることが多く、それを、マーティンも素直に喜んでくれているようです。
ぼくら(カレンダーは親友の音楽文筆家である吉本宏と一緒に作っています)は、いわゆる生粋のコレクターではないので、世界中のフルーツシール蒐集家たちとトレードをしたり(いろいろ世界中からお誘いがありますが)、レアなシールを大金を出して買ったり、コレクションを見せびらかすことはしていません。それは、ふだんの生活の中で自然に集まったものだったり、旅先の市場やスーパーで買った果物の産物だったり、友人の海外旅行のお土産としてねだったフルーツシールだったり、マーティンがベルリンで食べた南米産の果物のシールだったり。
フレッシュでジューシーないろんな想い出が詰まっているフルーツシールをただただ淡々と時系列にスクラップして、その世界中の軽やかな「グラフィックス」やその「香り」、こんなところでも世界が繋がっていることを、密かに愉しんでいる、ただただそんな感じなのです。・・・」
マーティンさんが送ってくれたというハンドメイドミニライトというのはどういうものだったのですか?
「マーティンは、フルーツシールと一緒に、ハンドメイドの「充電式」ミニ懐中ライトを送ってくれました。サンヨーの eneloop を改造して作った、繰り返し充電出来るライトでした。以前、彼は「日本は電気を使い過ぎている。」と言っていました。メイドインジャパンの電気製品、東京のケバケバしいネオンライトのイメージがそうさせているようでした。YOKOさんも既知のように、ヨーロッパの夜は、最初は鳥目になるほど暗いですよね。街も駅舎もカフェもレストランも。
震災そして原発の爆発後、すぐに見舞いのメールが彼から届きました。ここは無事だということ、しかし、これから数ヶ月は、東京周辺は計画的に停電があって、生活に支障があるだろうということを書き、返信をしました。それを受けての「充電式」ミニ懐中ライトでした。そういった意味のメーッセージは書かれていなかったけれど、足下をしっかり照らせということのほか、ここには、彼なりにいろんな示唆があるのだろうと思います。・・・」
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*そう、ヨーロッパは本当に暗いです。昼間にはカフェの明かりが消えていたり、夜には人通りのない道の街頭も消える。だから、昼には昼のことを考えて、夜には夜のことを考えるようになる。ヨーロッパの日常は実はとても質素です・・・興味深い物語をありがとうございます!














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