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2012年9月21日

モレスキナリー8の質問:高松久美のメッセージ

モレスキナリー8の質問」に回答してくれたのは、ヨーロッパ在住の高松久美さんです。音楽学、芸術学の素養のある高松さんの回答には、高松さんの抱く、自由や芸術に対する哲学がしっかり込められています。その力強いメッセージを、今日は、日本語と英語の両方でお楽しみ下さい!

1. あなたの名前は何ですか?
髙松 久美

2. あなたの職業は何ですか?
退職、ヨーロッパ在住

3. あなたが使っているモレスキンの種類は何ですか?
i) ミュージックノートブック
ii)プレーンノートブック
iii)プレーンのリポーターノートブック

4. なぜそのモレスキンを気に入っていますか?
完全に白ではない温かみのあるそしてノスタルジックな紙の色とその良質な感触。そして何よりも、思いついたことをすぐにそしていつでもかきとめることができる携帯に適した大きさ。

5. そのモレスキンはどのように使っていますか?
i) ミュージックノートブック:音楽学のため
ii)プレーンノートブック:ミニチュアブック、ペインティング、コンセプトやアートにまつわるアイディアのため
iii)リポーターノートブック:音楽理論のサマリーのため

6. 特にお気に入りのページはありますか?それがどういうページで、どうしてお気に入りなのか教えて下さい。
i) オペラをより理解するためには、作曲者がいかにリブレットとスコアをマッチさせたかを知る必要がある。その際、右に五線譜を配し、左の見開きが空白のモレスキンのミュージックノートは、とても便利。
iii) 音楽の発展を学ぼうとすると、英語またはドイツ語の文献は必見。その際横長に使えるこのノートは、一単語が長いこれらの言語にピッタリ。

7. これから、モレスキンのその白紙のページに何を書(描)いていきたいですか?
上記以外のモレスキンとして、デザイン用の物を購入し、今まで言葉もしくは概念で懸案にすぎなかったデザインを色彩つきで(アクリルまたは水彩)表現し、より完成作品に近いものを描きとめたい。また、最新のコンピューターとコラボレーションすることで、手で描く作業ーそれ自体、個人的で私的、且つ変化させることが難しいものーがどういう風に手法として柔軟に発展していくのかを体験してみたい。

8. 今、あなたが世界に伝えたいことを聞かせて下さい。
出来れば、以下の三つのことを、色々のデザインや作品によって伝えることが出来ればと思う。

  1. 哲学的には:異文化や未知の領域に対する柔軟な対応の必要性を問いたい。特に単一民族である日本人としては、偏見を持たず、自分の経験則のみによって物事を判断してしまわないよう注意を払う必要がある。自分や社会の基準と違うものに接した際には、まず相手の言い分と文化に敬意を払いたい。そして、やみくもに感情論で判断しないよう努力したい。こういったことが、高度な国際社会を作る上で必要であるだろう。
  2. 知的には:音楽の歴史、芸術の歴史が「自由を求めて発展してきた歴史」であるということを共有できればと思う。手法や型というものなしに文化の存在は語ることはできないが、逆に確立された手法と型のために、人間の発展を促す要素である「自由」が束縛される時代も長く続いた。文化は近代に至るまで芸術作品を注文するパトロンの意図によって方向性が決められ、芸術家のみならず鑑賞者の自由も束縛されてきた。しかし、私たちは近代の民主主義を通して、その呪縛から−遠近法からですら−解放され、作り手が作りたいものを作れる知的な自由を手に入れた。現代では、古い巨匠たちの技術のみが評価されることから離れ、不特定な鑑賞者が作り手の意図とは全く別のところで、作品の価値や意味を解釈、評価できるという「究極の自由」があるのである。
  3. 芸術的には:それぞれの作品には、考えを表現するための「方法」「要素」「媒体」が存在し、私たちにはそれらを選択する自由がある。その組み合わせや新しい試みを通して、唯一無二の自分を主張できるかどうかが大切である。年齢やジェンダー、あらゆる枠を超えて自分自身を表現することは常に恐れや躊躇を伴うが、作ったものに責任をもつ気概さえあるなら、自己表現の自由を求めて作品を制作することを恐れてはならない、ということを伝えたい。

最後に、モレスキンノートブックはそれ自体が伝統的な型であるにも関わらず、ユーザーに「ノートの可能性」も示唆しており、その教育的側面から、ある意味「文化の型」そのものを作り上げているようにも見える。また、最新技術とのコラボレーションを模索し(描いたもののデジタル化)、伝統的なノートを超えようとしている点において、まさしく型破りな進化を遂げている。それ以上に、使い手の自由を尊重し、且つ彼らの作品を提示できる場を設けている点では、文化交流のみならず、その根底にある異文化に対する寛容の必要性を案に提示しているようにも思う。以上から、私が世界に伝えたいことを表現する媒体として、モレスキンは最も適しているように思う。

 

 

1. What is your name?
Kumi Takamatsu

2. What is your occupation?
A retired person living in Europe

3. What types of Moleskine notebooks do you have?
i) Music Notebook
ii)Plain Notebook
iii)Plain Reporter Notebook

4. Why do you prefer them?
Their quality of papers, and colour as well as their handsome cover bindings.

5. What do you use them for?
i) Music Notebook: For musicology
ii)Plain Notebook: For ideas of miniature books, paintings and concept or arts
iii)Plain Reporter Notebook: Music theories summery

6. If you have any pages you specially like, let us know how they are and why you like them.
i) To understand opera, I can put any interpretation about text and music score side by side.
iii) To learn the development of music, academic literature written in English or German are essential. Thus, my reporter notebook which can be used as a landscape format is perfect to note long words.

7. What would you like to write/draw on its blank pages?
I also would like to buy notebooks for design to draw more colourful pictures as drafts rather than writing the context of idea.

8. What would you like to tell to the world?
Three things which I would like to express through those design notebooks and idea books:

  1. Philosophically, tolerance towards to diversified ideas and ways, and respect other methods beyond your prejudices.
  2. Intellectually, Freedom: The history of arts and music have been one of human freedom against the fixed manners and forms as well as proof of the freedom of artists as well as spectators.
  3. Artistically, there are many mediums and methods to express each own idea by demonstrating texture, composition, colour, chosen subjects, and etc. Expressing oneself is very important as far as you have responsibility for whatever you made as a person.

Although Moleskine notebooks themselves are only a traditional form of notebook, they can tell us about the great possibility. From this educational aspect, they are also building a cultural form simultaneously. In addition, Moleskine notebooks have recently collaborated with cutting-edges so as to explore how to transform handwriting into digital data. This evolution would be extraordinary. Moreover, Moleskine notebooks show their respects for user’s freedom, giving a showcase for user’s works. These may suggest us the necessity of both cultural exchange and tolerance with cultural differences. For this reason, Moleskine is the most appropriate media for me to express what I’d like to tell to the world.

 

Image by Joei Lau / Flickrグループ

*「モレスキナリー8の質問」はどなたでも回答し投稿することができます。モレスキンを媒体に抱くあなたの思想や哲学もぜひ聞かせて下さいね!

Print it in Moleskine MSK format

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