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2012年9月27日

「モレスキンでも裏抜けしない万年筆のインク」を教えてもらいました!

先日のワークショップでモレスキンユーザーにお会いした際、「モレスキンで裏抜けしないインクはないでしょうか?」という質問がありました。モレスキン×万年筆は憧れの組み合わせではあるのですが、「万年筆のインクが裏抜けするのは耐えられない!」という意見もしばしば聞いていました。良い機会なので、万年筆に詳しい後藤さんに思い切ってお尋ねしたところ、たいへん参考になる情報を教えて頂きました!今日は、万年筆でモレスキンに書く楽しさをより味わうために、後藤さんに学ばせてもらいましょう!

「モレスキンでも裏抜けしない万年筆のインクは、俗に「古典ブルーブラック」と呼ばれる種類のインクになります。強酸性で成分に酸化鉄を含んだブルーブラックの総称です。昔から有る製法なので、最近の酸化鉄を含まないブルーブラックと区別するために、好事家の間では「古典」と呼ばれています。古典ブルーブラックを売っているメーカは、下記になります。

  • モンブランのミッドナイトブルー(ボトルとカートリッジがある。ただし古典はボトルのみ)
  • ラミーのブルーブラック(ボトルとカートリッジがある。ただし古典はボトルのみ)
  • ペリカンのブルーブラック(ボトルとカートリッジがある。どちらも古典)
  • プラチナのブルーブラック(ボトルとカートリッジがある。どちらも古典)
  • ローラー&クライナーのサリックス(ボトルのみ。カートリッジはない)

モンブランとラミーは、ボトルとカートリッジでインクの成分が異なり、カートリッジは古典ブルーブラックではありません。ボトルのインクのみ が古典ブルーブラックになります。たまにラミーのブルーブラックで盛大に裏抜けというツイートを見ますが、訊くと必ず、カートリッジを使って いました、と答えが来ます。名前はブルーブラックでも各メーカで色味が違うので、確認してみて下さい。(後藤さんのブルーブラック色味テストはこちらへ)

ブルーブラック以外の古典インクはないのか?というと、小倉あんのような紫の古典インクならあります。ローラー&クライナーの「スカビオサ」 というインクです。(ブルーブラック以外の古典インクについてはこちらへ)

追記:古 典ブルーブラックインクの情報に訂正があります!2011年12月製造のものより、ラミーのブルーブラックは、ボトルもカートリッジと同様、染料のブルー ブラックに変わっており、現在店頭にあるものはほぼ染料となっています。また、古典ブルーブラックのモンブラン ミッドナイトブルーも海外では既に染料に変わっており、日本で取り扱われているものも染料に変わる可能性があります。(2013年10月27日現在)

私は、この6種類のインクでモレスキンに書き物をしています。ただモレスキンのロットによっては、一部の古典ブルーブラックでも裏抜けするモレスキンがあります。スターウォーズモレスキンとAmazon から洋書扱いで買ったモレスキンがそういう個体でした。モンブランとプラチナは駄目、ペリカンとローラー&クライナーは気にしなければ我慢で きる程度の裏抜けでした。そして、ラミーのボトルのブルーブラックだけが裏抜けしませんでした。今のところ、どのロットでも裏抜けを経験したことのない万年筆のインクは、ラミーのボトルのブルーブラックだけ、ということになります。

【まとめ】

  • モレスキンに適したインクは、古典ブルーブラックです。
  • 古典ブルーブラックは、モンブラン、ラミー、ローラー&クライナーのボトルインク、ペリカン、プラチナのボトルかカートリッジです。
  • ブルーブラック以外の色が欲しい場合は、紫ならあります
  • モレスキンのはずれロットは、ラミーのボトルのブルーブラックだけが裏抜けしない。その他の古典ブルーブラックも裏抜けします。」

さらに、「古典ブルーブラック」にはちょっとした作法がある、ということで後藤さんに更に教えてもらいました。

「古典ブルーブラックは滓が溜まるとか、暫く使わないと固まるとか、色々と不遇な噂や扱いを受けているインクですが、

  • 2,3日に一度は文字を書いて万年筆のペン先に溜まったインクを動かす
  • インクを使い切ったら、補充する前に(乾燥させてしまう前に)洗う

など、一般的な万年筆の作法を守れば怖くないインクです。乾燥させてしまう前に水洗いすれば、一般的な染料系インクと同じように扱えます。ただ、成分に酸化鉄を含むため、乾燥させたり長期間使わずに放置すると滓が詰まって書けなくなる場合があります。そうなってしまうと一般的な染料系インクと違って、水に浸け置き洗いをしても直りません。そんな場合は、ビタミンCの1%水溶液につけ込むと、酸化鉄をきれいに取り除いて復活させることが出来ます。ビタミンCは、薬局で「アスコルビン酸を下さい」と言えば、普通に買えます。私がツイッターでもフォローしているこの方は、自分で古典ブルーブラックを調合するくらい、知見をお持ちの方で、ブログがとても勉強になります。参考に載せておきます。(後藤さんがお薦めするブログ「趣味と物欲」へ)

古典ブルーブラックは、強酸性のインクです。また古典ブルーブラックが生まれた当時は、金のペン先しか無い時代でした。なのでペン先が鉄の合金の万年筆(いわゆる鉄ペン)で使うと、長期的に見てペン先を腐食するのではと思っています。出来れば、いわゆる金ペンでの使用をお勧めします。

後藤さんのブログ
@fountain_pをフォローしよう!
後藤さんの以前の記事はこちら

*私は個人的にたいへん勉強になりました!モレスキン×万年筆の組み合わせを諦めていた人もぜひリトライしてみて下さい。後藤さん、教えて頂き本当にありがとうございました!

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