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2013年2月27日

2012年の物語:つなぶちようじのフカフカなノートブック

「フカフカな」という形容詞が「ノートブック」に付くのは何とも不思議な感じがしますが、みなさんはどう思いますか?今日は、つなぶちようじさんに、フカフカなノートブックがどういうものか、教えてもらいました。それは30年以上前のつなぶちさんの思い出に由来します・・・

「モレスキンやそのくらいの大きさの手帳をしばらく使い続けると、だんだん手帳がフカフカになってくる。紙が汚れて、あいだに挟まっているポストイットや貼り付けた紙が厚みを増し、新品の頃のようにぴったりと閉じない。そういう手帳にニマニマしてしまう。いったいいつからそんな男になったのだろう?と思ったらふと思い出した。いまから三十数年前、大学受験のための勉強をしていたとき、妙な数学の問題集に出会った。だいたい数学の問題集というものは問題があって、解答がある、それだけだ。ところが、僕がたまたま買った問題集はノートの作り方まで懇切丁寧に書かれていたのだ。もうその問題集は手元にないのでタイトルも、正確な記述もわからないのだが、だいたいこんなことが書かれていた。
     
問題をノートに書き写せ。そののちに解答と、解答に至る筋道をその下に書き記せ。答え合わせをして正解ならそのままでいい。しかし、もし間違っていたら、解答を読んだあと、間違った解答の上に下が透き通って見えるようなことがないよう少し厚めの紙を貼り付けて、間違った解答とその導き方を見えないようにしろ。そのうえで、しばらくしたらその紙の上にもう一度解答とそれに至る筋道を書き直せ。もしそれでも間違ったら、もう一枚その上に紙を貼って同じことを正解が得られるまで続けろ。
     
と、こんな感じ。これをまじめにやり続けると自分なりの解答集ができあがる。そして、ノートが一冊終わる頃には貼った紙がノートをフカフカにしている。問題集の著者がそこに書いていたこと。「一冊のノートが終わる頃には様々な問題の解答への自信とともにフカフカで貴重な解答集が残される。それがあなたの宝物になる」はじめて読んだとき、「宝物になんかなるかよ」と思ったが、受験の頃には確かに宝物になってしまった。だけど、受験が終わってまでも保存するほどの宝物ではなかったな。そんな経験が僕をニマニマさせるのだな。ノート自体は一生の宝物にはならなかったが、その思い出がちょっと宝物っぽいかも。」

つなぶちさんのブログはこちら
つなぶちさんの以前の記事はこちら

Image by Albert Anker(アルベルト・アンカー、スイスの画家、1831-1910)/Wikicommons

*学生時代のノートブックを「取っておけば良かった」と後悔する人はたくさんいるでしょう。それが、「フカフカ」になった状態であれば尚更です。あるいは、つなぶちさんが言うように、ノートブックを「フカフカ」になるまで使い倒した経験そのものが良い思い出なのかも・・・

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