アーカイブ

search

community info info info

« | メイン | »

2013年9月11日

色のインスピレーション:ランボーの詩

数年前、モレスキンのハードカバーノートブックには黒と赤しかありませんでした。でも、今年は、ハードカバーノートブックもダイアリーも、たいくさんの「色」で溢れています。バイオレット、マゼンタ、オレンジイエロー、グリーン、そしてホワイト・・・(カラードノートブックの詳細はmoleskine.co.jpへ)。色が増えたことで、私たちのインスピレーションも広がるかもしれませんね。

今日紹介するフランス詩人アルチュール・ランボーもまた、色のインスピレーションを受けた詩を残しています。この詩は後に、中原中也など多くの文学者にインスピレーションを与え、様々な翻訳と解釈がなされていきました。みなさんにとって、各色は何を象徴しているでしょうか?・・・

『母音』

Aは黒、Eは白、Iは赤、U緑、O青よ、母音らよ、
何時(いつ)の日かわれ語らばや、人知れぬ君らが生い立ちを。
Aはそも、痛ましき悪臭に舞いつどう銀蠅(ぎんばえ)の
毛羽(けば)立(だ)てる黒の胸衣(むなぎ)よ、暗き入江よ。

またEは、靄(もや)と天幕(テント)の純白よ、
毅然たる氷河のきっ先 白衣の王者、繖形花のかすかな顫え。
Iは緋衣(ひごろも)、喀(は)かれし血、怒りに或るは
悔悛に酔う人の、美しき朱唇(しゅしん)の笑(えま)い。

さてUは周期なり、緑なす海原の、神さびしわななきなり、
獣たちやすろう牧の平和なり、錬金の術を究むる
博士(はかせ)らの額の皺(しわ)の平和なり。

Oはそも天のラッパよ、甲高(かんだか)く奇(く)しき響の、
天界と下界をつなぐ沈黙よ、
――オメガなり、神の眼の紫の光なり!

作/アルチュール・ランボー
訳/堀口大學


Image from Moleskine.com/Instagram

Print it in Moleskine MSK format

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
url trackback

色のインスピレーション:ランボーの詩を参照しているブログ:

コメント

フィード コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。

コメントを投稿

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

from moleskine