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2016年2月22日

Tom Eglingtonが描く「Yew(ユー)」の木

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「キングリー・ベールの入り口にあるYew(ユー)の木です。ユーは、イギリスで最も古くから生息している樹木のひとつで、信じられないほどドラマチックな姿に成長します。」

今日は、イギリスのワージングに暮らすコミック作家Tom Eglingtonさんが教えてくれた「Yew(ユー)」という木について思いを巡らせてみたいと思います。ユーは、ヨーロッパでは教会に植えられている樹木として、日常風景に溶け込む馴染み深いものです…

「T.S.エリオット(1888-1965)の作品に見られるさまざまな植物の中には約20種の樹木が確認できるが、その中で最も多く見られるのが、Yew(ユー)である。9ヶ所の詩の中に用いられ、一般的にイチイと総称されている木である。…

日本人にとってイチイは馴染みの薄い樹ではないだろうか。Yewを単語辞書で検索すると、『イギリスでは教会や墓地によく植えられる』『家具材』というのが一般的である。イギリスでは悪霊を防ぐとして家や教会の南西部に植えられたり、家具としても重宝されたりしていることから、日常生活にはとても密接な樹と言えるだろう。…」

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「…2000年から4000年位の樹齢を持つ途方もない樹齢の長さから…長寿、あるいは再生の象徴とされてきた。実際に、どれくらい前にこの地に存在したかをもっと具体的に調べると、「氷河期にさかのぼる」と記されている。メキシコのチャプルテペックには周囲約120フィート、樹齢6260年以上の最古のイチイが現存するようだ。

このように死のイメージとは相反するが、寿命が長い常緑樹である事実によって、一方では太古から異教徒にもキリスト教徒にも自然界において永遠の生命を象徴する樹としてみなされてきた。そのイチイをバラのはかなさと対比したのが Four Quartets 第4楽章 “Little Gidding” (1942)の詩である。…」

鈴木綾子(2011)「植物から読み解くT.S.Eliot: Yew Treeをめぐって」より(PDF

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