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2016年5月18日

イベントレビュー②:5月15日「少し先の未来の『描く』」

「スマートライティングセット」発売記念イベントの2日目は、「少し先の未来の『描く』」と題して、異なるワークスタイルを持つ2人のデザイナーをゲストにお招きしました。ここではその内容を少しだけ共有したいと思います…

スマートライティングB1パネル-A案

グラフィックデザイナーの大原大次郎さんはタイポグラフィを基軸としたデザインワークを得意としており、ひとつの作品を制作するためにたくさんの手描きが欠かせません。「手描き」と「デザイン」のつながりにインスピレーションを頂きました。

  • 書き文字の時代性
    文字は時代や地域の影響を受けて変わってくるのではないか?例えば、丸文字が流行るとクラス中に広まるというように。方言のようなものが文字にも起きたり。
  • 「文字の癖」についての仮説
    自分たちが思っている「文字の癖」は、実は道具の癖なのではないか?ワークショップをしてみると、道具の特性に沿って文字が立ち上がってくることが分かる。デザイナーの個性と呼ばれるものはその「癖」によるところが大きい…?
  • 「書く」の歴史
    「書く」というのは歴史的には強い表現であり、「ひっ掻く」「結」というような物に傷をつけて残してきた歴史。一方、「話す」は体から空気を媒介して放出する、体から離れる、という対局の表現。
  • 手書きの文字には音がある
    戦後に板書教育を受けていた先生たちは、黒板のカンカンカンというリズムと、先生の声、文字によって生徒たちにものを教えていた。黒板が、ホワイトボードやモニター、デジタルデバイスになり、文字の音は次第に失われてきた。

一方、ウェブデザイナー/プログラマーの萩原俊矢さんは、文字が汚いこともあり、普段はあまり手書きで仕事をすることはないそうです。しかし、結婚式の芳名帳を眺めている時に、世代や職業によって書く文字が違うことに気付きました。

  • iPadやパソコンに直接書くことの方がリアルな世代がいる中で、紙とペンという形式でわざわざデータとして残す価値があるものはなんだろうか?…それは、おじいさんや、おばぁさんの文字なんじゃないか?データ化されていないパスデータがここにある。
  • 実家に戻ったとき、うちの90歳になるおばぁちゃんにスマートライティングセットを渡してみて、なにか書いてみてとお願いしたところ、達筆で名前と住所を書いてくれた。これは貴重なデータが得られたぞ…
  • こういう文字は今の人はあまり書けないんじゃないか。美しい文字を書ける世代の筆跡を残せる可能性。

ShunyaHagiwara1 ShunyaHagiwara2

左:おばぁちゃんのパスデータ。右:せっかくデータ化されたので作ってみたおばぁちゃんの「川」Tシャツ

イベントの詳細は以前の記事
イベントレビュー①はこちら

*この日はワークショップも開催され、参加者の皆さんには手描きで答えるお題に挑戦して頂きました。楽しい回答がたくさん共有されましたので、また別の日に紹介したいと思います!

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